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事務所を辞めて半年。前回のブログで半年を振り返ろうとしたら思わぬ方向へ行ってしまい、振り返ることを断念してしまいましたので、改めて書きました。この半年でナノメートルアーキテクチャーとして独立して何をしてきたかを書いてみます。

その中でも今回は「志摩ドクタープロジェクト」について書いてみます。このプロジェクトは三重にいた頃から長く継続している息の長いプロジェクトです。運良くコンペやアワードなど応募して3つに選ばれました。

まずは1つ目の「35歳以下の若手建築家による建築の展覧会」(U-35)についてです。これは今年で8年目の開催で建築の若手の登竜門と言われているコンペです。

Under 35 Architects exhibition 2017
35歳以下の若手建築家による建築の展覧会


全国から募集があり選ばれた5組が展示できます。事務所を辞めて、これからどうしようかと思いながら、数日後にこれまでやってきたこととこれから独立していく中で何をこのプロジェクトでやっていくかを考えて提出しました。

毎年審査員が変わり、今年は五十嵐太郎さんでした。選ばれたメンバーの中で唯一、実施を全然やっていない中で選ばれました。何もまだできていないけれど、可能性という枠で選んでもらえて感謝とともにプレッシャーを感じています。この辺りの審査の様子について、詳しくは発売中の書籍をご覧ください。

Uー35展覧会オペレーションブック2017―展覧会開催記念限定本 [単行本]

その後また出せそうなアワードがあったのでチャレンジしました。「これからの建築士賞」という、東京建築士会主催の今年で3回目のアワードです。

文字通り「これからの建築士」を選ぶもので、これから何をしようとしているかを提示し、事務所を始めて初の賞状を頂けました。

その後、懲りずに「100BANCH」
という渋谷で行われている実験的なプロジェクトに応募しました。

次の100年につながる新しい価値の創造に取り組むための渋谷の新南口にオープンしたシェアスペースで各界のトップランナーにアドバイスを頂きながら、3ヶ月間自由にオフィスとして活用することができる権利を得ました。パナソニック、カフェカンパニー、ロフトワークの三社協同のプロジェクトで内装はスキーマ建築計画の長坂常さん設計です。

二年かけて100のプロジェクトを実行する計画とのことで、新たなメンバーも随時募集されています。

他のメンバーの企画も興味深く、様々なイベントも企画されているようです。僕たちは今後ここで作業したり、打ち合わせしたりしているので是非遊びに来てください。

半年で3ついろんなものにチャレンジし、ほとんど実施として何もできていないけれど色んな方に興味を持ってもらえているので意味のあることだと信じてやり続けます。

僕たちがやらなければ誰もやらずにこのプロジェクトは終わってしまいます。先は長く見えないですが、なんとか目を凝らし少しずつでもいろんな方に知ってもらい、ライフワークとしてこれからも進めていきます。

ことの発端としては大学の他学科の先輩のお医者さんが地方の医療をなんとかしようと活動していて、ひょんなことが関わるようになったことがきっかけです。課題としてある地域の医療の改善、医者不足を解消できるかを医療ではなく、建築や空間として何ができるかといったことを考えています。

途方もないことで、何をやっているのか分からなくなることもありますが、すぐには分からず、遠い遠い未来へ投げかけているので簡単にはわからないものだと思い継続していきます。

この秋には100BANCHとU-35で発表できる機会もあるので、しっかり準備していきます。

志摩ドクタープロジェクト以外のことについてはまた次回書きます。